ねとられた婚約者 佐々木あき

佐々木あきの日本ねとられ大賞受賞作品

六月に挙式予定だった大事な婚約者の女性を仕事関係の知り合いのオトコに寝取られてしまった話なのですが…。

その当時僕には二～三年ほど付き合ってその年の六月に挙式予定の婚約者の佐々木あきがいました。僕も彼女も互いに同じ都内で独り暮らしをしていたので、毎週末に僕の部屋へと朋有りに来たりしている通い妻のような関係でした。

僕の仕事関係の知り合いで、野本と言う男がいる。女好きの独身貴族だったその野本が、僕の婚約者あきの事を、いつも、美人だな羨ましいなだなんて言って、冗談ぽくデートに誘ったりとかしていたんです。そんなある日曜日の事でした。たまたま彼女のアパートを訪ねた僕は、仲睦まじく笑いながら、彼女と野本が手を繋いで部屋へと消えていく姿を見てしまいました。

あきの部屋へと二人が腕を組んで消えていったんです。僕は慌ててアパート二階のベランダによじ登りました。式場も押させて親戚や職場の皆にも案内状とかまで送っていたんです。それなのに、六月の挙式目前で婚約者を寝取られてしまいました。